臨床検査

血液検査項目表

 

臨床検査の種類

血液検査

血液を検査することにより、体の中の膨大な情報を読み取ることが可能です。
病院など医療機関で検査することが可能な項目数は、2000を超えます。
がん・糖尿病などの生活習慣病、花粉・食物などのアレルギー反応について、インフルエンザや肝炎ウイルス、エイズ、などの感染症検査、貧血、白血病などの病気はもちろんのこと、動脈硬化などの血管の状態を血液から知ることもできます。
様々な病気の発見に血液検査は欠かせません。

どんな検査があるの?

血液中の血球(細胞)についての検査・・・『血液一般検査』『白血球分画』

血液の中には、『赤血球』『白血球』『血小板』と呼ばれる、血液細胞が存在します。
それぞれ私たちの生命活動を維持するために大切な役割を果たしています。


赤血球
酸素を運搬する。

白血球
外敵から体を守る。

血小板
出血を止める。

これらの血液細胞の数や形態が正常か、異常かをチェックします。

血液から細胞を取り除いた血清・血漿に含まれる様々な物質を分析する検査

生化学検査、腫瘍マーカー検査、ホルモン検査など血液は、血球(細胞) + 血漿 でできています。


専用の容器で採血します。

遠心力で細胞成分と水部分を分離させます。

黄色い部分が血漿(血清)と呼ばれます。

血漿とは、いわゆる液体部分で水だと思っていただければよいです。
水なので、様々なものが溶け込んでいます。
例えば、血糖値で表されるグルコース、カルシウムやナトリウムなどの電解質、ビタミンなど、また臓器から産生される様々な酵素、ホルモンなど生命活動に必要なものがあげられます。

採血当日に結果報告可能な血液検査の一覧と説明

血液検査では、採血当日に下記項目などについての検査結果を出すことが可能です。

肝機能検査/膵臓機能検査/腎機能検査/糖代謝検査/脂質検査/ホルモン検査/腫瘍マーカー/筋疾患関連検査

血液検査項目表

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尿・糞便等検査

体から出るものや採りだされたものはすべて検査の対象(検体)となります。
尿、便、脳脊髄液、胸水、腹水、精液などの、排泄液・排泄物・分泌液あるいは穿刺液などを対象とする検査です。

尿検査の種類

尿は、腎臓でつくられ、1日に約1リットル~1.5リットルもの量が老廃物と一緒に体外に出されます。
尿の検査には、以下のようなものがあります。

  • 尿定性検査
    病気などによって尿中に出現するいろいろな物質を測定します。
  • 尿沈査検査
    尿に含まれる細胞などを顕微鏡を使って観察し、腎臓、膀胱や尿路の病気の状態を調べます。
  • 尿生化学検査
    尿に含まれる様々な物質を測定することで体の状態を推測します。
尿検査を受ける際の注意
  1. 事前に排尿しないようにしてください。
    尿の検査は、あなたの体の状態を知る最初の検査としてとても大切です。
    病院を受診する際には、事前に排尿しないようにしてください。
    ※どうしても病院で採尿が難しい方は、自宅でとれるよう容器を用意しています。お申し出ください。
  2. 検査に必要な量について
    採尿コップの約1/3ほどの量で十分に検査可能です。
    ※量が不安な時は、検査窓口でお尋ねください。
    ※水やほかの液体を混ぜないようにお願いいたします。

便検査の種類

  • 便潜血検査
    大腸がんの早期発見や他の原因での消化管出血の有無を便の中に血が混じっているかどうかで調べる検査です。
    ※痔や生理に伴う出血でも陽性になりますので、その場合は必ず教えてください。
  • 便中のウイルス・病原菌の検査
    激しい嘔吐や下痢の原因の一つとして、ノロウイルスなどの感染症があります。便にウイルスや病原菌がいないか調べることができます。

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細菌検査

細菌検査室では、様々な検体(血液、喀痰、尿、便など)から感染症の原因となっている菌を探し出す検査をしています。

細菌検査の種類

  • 塗抹検査
    検体を塗ったスライドガラスを染色し、顕微鏡で観察、菌を推定します。
  • 培養同定検査
    検体中の菌を培養し、菌名を決定します。
  • 薬剤感受性検査
    検出された菌に対して、どの薬が効くかを調べます。

また、患者さんが安心して入院出来るよう、院内感染対策活動にも取り組んでいます。


塗抹検査(グラム染色)

培養検査

同定・薬剤感受性パネル

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病理検査

病理検査室では、患者様の体から採取された組織や細胞を病理検査技師がガラス標本にし、
病理医が顕微鏡で観察して病理診断を行なっています。

病理検査の種類

  • 組織診断
    胃カメラや大腸カメラなどで採った生検組織や、手術で摘出された臓器で作成した組織標本から病変の種類・良性か悪性かの判断・転移の有無・手術でとりきれたのか・追加治療が必要かなど治療方針決定に役立つ情報を臨床医に提供しています。
  • 細胞診断
    病気の一部から注射針で吸引したり、ブラシにこすりつけた細胞や喀痰や尿などの中にいる細胞で癌細胞がいるかどうか調べることができます。
    体への負担が小さくてすみ、健康診断にも用いられます。
  • 術中迅速診断
    手術の最中に行なわれる病理診断です。
    通常の病理診断は数日~数週間かかりますが、20~30分くらいで手術中に病理診断が報告され、外科医はその結果をもとに手術方針を決定します。
  • 病理解剖
    病気で亡くなられた患者様のご遺体を、ご遺族の承諾のもとに解剖し医学的検討を行なうことです。
    これによって死因を正しく理解し、治療の適切性を評価することができます。
    重要な情報が得られ、将来の医療に役立てられます。

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輸血検査

輸血とは

手術やケガ・病気などで大量に出血が起こった時や自分の体内で血液を十分に作ることができなくなった場合に、その人に必要な血液の成分を体内(静脈)に輸注することをいいます。

輸血が必要になるとき

  • 大量に出血した時
    手術やケガ、出産などで大量に出血した時に血液の成分を補うことが必要なことがあります。
  • 血液の成分をつくることができない時
    白血病など血液の病気や抗がん剤などの薬剤の副作用で赤血球や血小板を作ることができなくなることがあります。
    肝硬変や薬剤の影響で血液を固まらせる成分をつくることができなくなることがあります。
  • 血液の成分が大量に消費される時
    がんや感染症の合併症などで血液を固まらせる成分や血小板がどんどん消費されていくような場合に止血に必要な成分の量がたもてなくなることがあります。
  • 血液の成分が壊される時
    体の中に、自分の赤血球や血小板を壊してしまう物質(抗体)ができてしまい、赤血球、血小板がこわれていくことがあります。

輸血の前に行う検査

「ABO式血液型」と「Rh血液型」

皆さんは自分の血液型を知っていますか?
一般的に「ABO式血液型」のA、B、O、ABの4種類がよく知られていますが、他にも「Rh血液型」など様々な血液型があります。
異なった血液型の輸血を行ってしまうと、とても重篤な副作用を起こしてしまいます。
手術や出血を伴う可能性のある治療の前、輸血が必要な状態になった場合などには、安全に輸血を行えるように、必ず「ABO血液型」と「Rh血液型」を調べています。

交差適合試験

実際に血液を輸血する前には、輸血する血液製剤と輸血を受ける患者さんの血液を試験管の中で反応させて、副作用が起こる原因はないか調べて、安全な輸血を行うための検査をしています。

輸血用血液製剤の保管・管理

日本赤十字社血液センターから届けられた血液製剤は院内システムに登録し、温度管理が厳重にされた専用冷蔵庫・冷凍庫で、それぞれの製剤に最も適した条件で保管・管理しています。

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生理機能検査

心電図検査

心臓は生まれてからずっと休むことなく動き続けています。
心臓が動くことによって流れる微小な電流を波形に表したものが心電図です。
簡単な検査ですが、心臓の向きや壁の厚さ、不整脈はないか、狭心症や心筋梗塞はないかなど、心臓に関する多くの情報が得られる検査です。

安静時心電図

【所要時間】2~3分
方法 ベッドに仰向けになり、胸と両手首、両足首に電極を付けて安静にします。
※女性技師の希望は遠慮なくお申し出ください。

マスター負荷心電図

【所要時間】10分
方法 年齢・体重から算出したリズムで階段を上り下りして心臓に負荷を与え、運動前後の心電図変化を調べます。
※膝や腰の痛みのある方は検査前にお申し出ください。
※女性技師の希望は遠慮なくお申し出ください。

ホルタ―心電図

【所要時間(とりつけ)】10分
方法 胸に5つの電極シールをはり、小さな心電計をウエストポーチに入れて、24時間心電図を記録します。
体を動かしているとき、睡眠時、症状のあるときなどの心電図を記録することができます。
※装着している間は、シャワー・入浴はお控えください。
※女性技師の希望は遠慮なくお申し出ください。

超音波検査

超音波とは人の耳に聞こえないほど高い音のことをいいます。
この超音波を体にあてることで、体の中の臓器などを画像で映し出して、異常があるかないか調べる検査です。
心臓の動きや血流の様子を動画でリアルタイムに見ることができます。
また放射線を使わないので安心して検査を受けていただけます。

心臓超音波検査

超音波にて心臓の大きさや構造、動き、弁の構造、動き、心臓の周辺、血流の様子を観察します。機能
的にも心臓の状態を知ることができます。
【所要時間】30分
【方法】胸部(主に心臓のあたり)にゼリーを塗って検査します。
※女性技師の希望は遠慮なくお申し出ください。

頸動脈超音波検査

超音波にて頸動脈血管内部の様子や血流を観察し、血管の動脈硬化変化を調べます。
【所要時間】15分
【方法】頸動脈にゼリーを塗って検査します。

シャントエコー検査

シャントとは透析に必要な血流量を得るために作られた、動脈と静脈を繋ぎ合わせた血管のことをいいます。
この大切な血管のトラブル時に原因を調べたり、治療前にエコー検査を行います。
【所要時間】30分
【方法】シャント肢にゼリーをたっぷり塗って検査します。

呼吸機能検査

肺、気管支などの呼吸器の病気が疑われるときやその状態を調べる検査です。
麻酔が必要な手術の術前検査としても行われます。

  • 一般肺機能検査
  • 精密肺機能検査
  • 呼気NO検査

その他

  • 神経伝導速度
  • 脳波
  • 睡眠時無呼吸検査

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